027-280-2003
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入れ歯の職人が「保険の入れ歯」ではなく「自費の入れ歯」をおすすめする3つの理由+もう1つの理由

初めて入れ歯を検討される方も、すでに入れ歯をお持ちの方も必ずお悩みになることの一つに「自費の入れ歯」にするのか、それとも「保険の入れ歯」にするのか、ということがあります。

大前提として、「保険の入れ歯」はつくりません、修理しません、ということではありません。「保険の入れ歯」でもしっかり対応させていただきます。ただそれでも、手前味噌ですが当院には入れ歯治療において自信をもって提供できる高い技術があるからこそ「自費の入れ歯」をおすすめします。

今回はその理由を3つご案内したいと思います。

1:入れ歯に使える材料が違う

一番の理由は「保険の入れ歯」は使える材料が限定されているが、「自費の入れ歯」はどんな材料でも使える、という点です。

たとえば、土手(どて)と呼ばれる入れ歯を支える歯ぐきの部分がやせてしまっている場合は、土手だけでは支えきれないので、頬の筋肉や舌や筋の部分を使いながら安定させる必要があります。その場合特殊な素材が必要になりますが、「自費の入れ歯」は、患者さまにとって一番ふさわしいものを選択することができます。

一方で、「保険の入れ歯」は使える材料や材質が国の制度で決まっているため、制限された中で素材を選ばなければならず、それが最適な材料や材質でない場合は、もどかしさを感じながら治療を進めています。

ちなみに「保険の入れ歯」に使用できる素材と、当院で「自費の入れ歯」に利用している素材は、材料費だけも10倍以上の差があります。

2:保険は、入れ歯の設計方法(作り方)に制限がある

また部分入れ歯の場合に、たとえば左下の奥歯がこわれている(歯がボロボロで噛めない状態)患者さまがいらっしゃるとします。この場合、噛むクセや歯並びなどなんらかの理由で左下の奥歯に力がかかりすぎていると推測されます。

当然このまま入れ歯をつくっても、同じように左下の奥歯に力がかかりすぎて、せっかくつくった入れ歯も壊れやすいですし、そもそもきちんと噛むことができません

そうなると、無駄にかかりすぎている力を分散させて、力がかかるべきところに適切な力をかけられる入れ歯とそれを作るための特殊な設計が必要になります。

少し専門的な話になりますが、無駄にかかっている力を打ち消すような別の力をかけ、すべての歯に余計な負担がかからないような設計が必要になるのです。

もちろん「保険の入れ歯」でもそういった設計が可能なケースもありますが、できないケースの方が多いです。

つまり、決して値段が高い低いを理由に技術の出し惜しみをしているわけではなく、もろもろの制限で持てる技術を発揮させてもらえないのです。

3:絶対にまた「自費の入れ歯」が欲しくなる

これは長く入れ歯治療をおこなってきてよく感じることですが、「自費の入れ歯」への憧れといいますか、そういったものが患者さまの頭のどこかにずっと残っていて、あるタイミングで「やっぱり「自費の入れ歯が欲しい!」」とおっしゃる患者さまが非常に多いのも、最初から「自費の入れ歯」をおすすめする理由の一つです。

お子さんやお孫さんの結婚式、旅行、あとは食事会、忘年会といった人と会うイベントがあるたびに、「自費の入れ歯」を検討される方が多いですね。あとは「カラオケ大会に参加する前につくりたい」という患者さまもいらっしゃいました。

なお当院の「自費の入れ歯」は、しっかりメンテナンスしていただければ「10年使ってほしい」と思ってつくっています。

(参考記事:部分入れ歯と総入れ歯では、どちらがおすすめですか?入れ歯の耐用年数はどれくらい?抜歯はする?)

入れ歯は365日お使いになるものです。1日3回食事をするとして、1年間で1095回の食事回数になります。もし長持ちして10年使えたら10950回の食事が快適になります。もちろん「自費の入れ歯」は30万円、40万円と大きな金額になりますが、その価値は十分にあると思います。

そして、せっかく時間とお金をかけて理想の入れ歯をお作りになるのであれば、1日でも早くそして長く快適な毎日を送っていただきたいなと思います。

「救えるのに救えない」という医療者としての葛藤が一番の理由

これまで入れ歯の職人として「自費の入れ歯」をおすすめする3つの理由をお伝えしましたが、もう一つの理由がありまして、実はこれが一番大事な本当の理由なのですが、それは「救えるのに救えない」という医療者としての葛藤です。

入れ歯のお悩みは千差万別ですが、症状によって解決までの時間の差はあれど、当院ではほぼすべてのお悩みを解決できる自信があります。

医療者として「治せるのに治せない」「救えるのに救えない」というのは一番つらいことです。

もちろん「自費の入れ歯」は当院の治療技術への信頼なくしては難しいと思います。そのため無理やりご契約をせまるようなことは決してありませんのでご安心ください。

ただ「目の前でお悩みの患者さまをなんとかしたい!」という気持ちで、「自費の入れ歯」のご案内をさせていただくこともあるかと思いますし、「自費の入れ歯」をご検討いただけたら治せる自信もあります。ご不安な点がありましたら、専門のカウンセラーにいつでもご相談ください。