027-280-2003
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入れ歯で困っている方の根本の原因のほとんどは「顎関節のずれ」

あすなろ歯科には、「何回も入れ歯を作り直しているけど、痛みが続く」「自費で入れ歯を作ってもあまり噛めない」「歯医者さんにもうこれ以上は治療が難しいと言われた」といった患者さまがたくさんいらっしゃいます。

こういった患者さまを当院で診せていただくと、ほとんどは「顎関節(がくかんせつ)の位置がずれている」ことが原因です。

顎関節の位置がずれていたらどんな入れ歯も痛みが出る

前提として、すべての人には「正しい噛み合わせの位置」というものがあります。噛んだときに上の歯と下の歯が合わさる位置です。この噛み合わせの位置が正しい位置のときに一番強く噛めますし、当然痛みもありません

もちろんどの歯医者さんでも入れ歯をつくるときに噛み合わせをチェックすると思います。ではなぜ痛みがでるのでしょうか?

答えは顎の骨、つまり顎関節の位置がずれているからです。

歯は顎の骨の上にあります。そして顎の骨を動かして話したり物を食べたりします。土台となる骨の位置がずれていたら、そのずれた位置の上に、どんなにお金をかけて入れ歯をつくっても、やっぱり痛みは続きます

顎関節の位置がずれていることの確認

あすなろ歯科では、こういった患者さまの場合、まず顎関節の位置のずれを疑い、次のような診断をします。

顔のゆがみ

まず顔のゆがみをみます。目尻や口角など左右でずれている場合などは、ほぼ間違いなく顎関節が原因です。

大きく口をあける

また大きく口をあけてもらって判断することもあります。例えば、まっすぐあかない、とか、あけようとすると途中でカックンとずれるといった場合は、顎関節を疑います。

ちなみに、顎関節がずれた場合、顎関節の軟骨がすり減ったりしているケースも多いです。軟骨には骨と骨がお互いに直接当たらないようにする役割がありますが、これがないとヒザの痛みと同じように、顎関節も動かすたびに痛みが出ます。柔らかい座布団の上に座るのと、硬い床の上に座ることの違いのようなものです。

顎関節の治療は、ほとんどの歯医者では対応できない

顎関節がずれていることが判明した場合、その顎関節を正常な位置に戻す必要がありますが、この顎関節の位置を動かすという治療については、歯科業界や顎関節学会では「顎関節は改善しないので治療しない」というのが長年の慣習でした。

そのため「顎関節を調整したあとに正しい位置で入れ歯をつくる」という治療については、ほとんどの歯科医師が対応できないはずです。

あすなろ歯科では、多くの患者さまの痛みの原因を探っていくとどうしても顎関節の調整が避けられないことが続き、顎関節からアプローチする入れ歯治療を長年研究することで、今では入れ歯の痛みの根本解決ができる数少ない歯科医院と自負しています。

顎関節の治療は難度が高く、当院では保険が適用されない施術で対応しています。

どんなに作り直しても痛みが改善できない、噛めない、外れる、といったお悩みには、顎関節の治療が有効と分かって、かつあすなろ歯科はそれができる数少ない歯科医院という中で、一つデメリットがあるとしたら、「保険適用が認められていない施術で対応せざるを得ないケースが多い」ということです。

もちろん患者さまのお口の状況によって顎関節の治療が必要ない場合には、保険適用の入れ歯でもお悩みが解決することもありますし、そのようなときは保険の入れ歯をお作りしています。

ただ「長年入れ歯に困っている」「歯医者さんを変えても良くならない」という患者さまは、ほぼすべてのケースで顎関節の治療が必要になることが多く、その場合には顎関節の治療ができる仮入れ歯をつくることになり、治療難度も高く、歯科医師に高い技術と経験が求められます。その結果、当院での顎関節治療については自費治療になることをご理解いただければ幸いです。

保険と比べ自費の場合は、ご負担額が大きくなりますが、入れ歯の職人である歯科医師が持てるすべての技術と知見を余すことなく注ぎ込むことができます。きっとご満足いただける入れ歯をお作りできます。ご期待ください。

(参考記事)保険の入れ歯と自費の入れ歯の違い。保険はルール内で、自費は技術をすべて出せる。