相談内容
初めて入れ歯を作ることになりました。保険の入れ歯と自費の入れ歯では値段が全然違うのですが、何が違うのでしょうか？保険だと外れやすい、自費だと外れにくいといったことでしょうか？
入れ歯の職人よる回答
もし時間とお金に余裕がおありになるのであれば、絶対に自費の入れ歯がお勧めです。
保険の入れ歯と自費の入れ歯の一番の違いは、材質や設計に決められたルールがあるのが保険の入れ歯、まったく自由なのが自費の入れ歯です。
部分入れ歯のツメの位置
例えば部分入れ歯では、残っている歯にツメをかけて、入れ歯を固定します。
このツメの設計でも、保険ではルールがあります。そのため、すごく目立つ位置にツメを設計せざるを得ないケースもたくさんあります。また、もしそのツメをかける歯がぐらついていると、やはり入れ歯を安定させることは難しいケースもあります。
一方で、自費の入れ歯は設計が自由なので、ぐらついている歯ではなく、少し遠くのぐらついていない歯にツメをかけるように設計する、といったことも自由にできます。
そういった意味では、結果的に自費の入れ歯の方が安定している人が多い、というのはあると思います。
もちろん、なるべくツメが目立たないように設計することも自由ですので、見た目にこだわる方も自費がおすすめの場合もあります。
歯医者の技術と経験がより問われるのが自費
もちろん保険でも歯医者の技術と経験に差が出ますが、自費の場合は、より大きくその差が出ます。
逆に言うと、当院の治療技術を最大限発揮できるのが、自費の入れ歯になります。
極端な話、保険の入れ歯は3分で固まります。
それと比較して、自費の入れ歯は、2-3ヶ月かけて、筋肉の動き、発音、飲みこみ方もすべて考慮したものをつくります。当然出来上がるものは全然違います。
自費だから全力、保険は手を抜く、というようなことは絶対にしない
だからといって、誤解していただきたくないのは、患者さまが保険の入れ歯を選択されたからといって、治療に手を抜くというようなことは決してありません。
保険の入れ歯であろうが自費の入れ歯であろうが、常に全力です。ただ保険はルールが決められているから持っている技術を出せないことがある、というだけです。
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