「インプラントと入れ歯はどっちがおすすめ?」「ブリッジと入れ歯は何が違う?」「差し歯は入れ歯と同じ?」などいろんな疑問をお持ちの方も多いようです。
今回あくまでも目安にはなりますが、お口の状態別に「こういう選択肢がありますよ」というまとめをつくってみました。
判断1:歯の根元がしっかり残っているかどうか
まずは「欠けてしまった歯の根元がしっかりしているかどうか」が一つ目の基準になります。
この場合は、被せ物をすることで欠けてしまった歯をカバーすることができます。これを「差し歯」と言います。あくまでも歯の根元は自分の歯、上部の欠けてしまった部分だけを人工歯で補うという治療法です。
そのため、歯が完全に抜けてしまった場合は、そもそも差し歯という選択肢はなくなります。
選択肢1:歯の根元がしっかりしている場合→「差し歯」
判断2:残っている歯の本数が多いか少ないか
次に判断するのは「残っている歯の本数が多いか少ないか」です。
逆の言い方をすれば、歯が完全に抜けてしまいました、その抜けてしまった歯が1本だけとか2本だけなのか、かなりたくさん抜けてしまったかによって治療法が変わります。
残っている歯が多い場合は、インプラントやブリッジが選択肢になります。
残っている歯が少ない場合は、入れ歯(部分入れ歯、総入れ歯)が選択肢になります。
とはいえ極端な話、全部歯が抜けてしまっても全部インプラントで治療することも理論的には可能ですが、かなりの金額になってしまうので現実的ではないですよね、という点も含めて、残っている歯の本数で判断することになります。
判断3:治療に30万円以上お金をかけられるか
続いての判断軸は、世知辛いですが「治療にかけられるお金」です。具体的には、自費だと一般的には少なくとも20〜30万円の治療費がかかるため「30万円以上かけてもいい」とお考えになるか、ちょっとそこまでは厳しいかなとお感じになるかによって治療法が変わります。
判断2と複合的に判断して
選択肢2:残っている歯が少ない かつ お金をかけて治療したい場合→「自費の入れ歯(部分入れ歯、総入れ歯)」
選択肢3:残っている歯が少ない かつ お金をかけて治療できない場合→「保険の入れ歯(部分入れ歯、総入れ歯)」
となります。
判断4:顎の骨がしっかりしているか、まわりの歯を削ってもいいかなど
最後に判断するのは「顎の骨がしっかりしているか」あるいは「まわりの歯を削ってもいいか」といったことになります。
残っている歯が多くかつ「お金をかけても治療したい」と希望された場合に、インプラントと自費の部分入れ歯が選択肢になりますが、インプラントは顎の骨がしっかりしていることが条件になります(外科手術がOKという条件も必要です)。
そのため
選択肢4:残っている歯が多い かつ お金をかけて治療したい かつ 顎の骨がしっかりしている場合→「インプラント」
選択肢5:残っている歯が多い かつ お金をかけて治療したい かつ 顎の骨がしっかりしていない(インプラントに適していない)場合→「自費の部分入れ歯」
となります。
そして、もし「他の歯を削ってもいい」ということであれば「ブリッジ」が選択肢となります。ブリッジは抜けてしまった歯の両隣の歯を少し削り、その両隣の歯と抜けてしまった歯とセットで被せ物をする治療法です。
選択肢6:残っている歯が少ない かつ お金をかけて治療できない かつ 他の歯を削ってもいい場合→「ブリッジ」(ここでは選択肢の有無として保険のブリッジを記載していますが、実際の治療では自費がおすすめです)
選択肢7:残っている歯が少ない かつ お金をかけて治療できない かつ 他の歯を削りたくない場合→「保険の部分入れ歯」
チャートまとめ


治療法別の特徴まとめ
治療法別の特徴もまとめてみました。


インプラントの特徴
なんといっても安定度は抜群です。
一方で、本数が増えると高額になってしまうこと、そもそもとして顎の骨がしっかりしていないと治療できないこと、外科手術となってしまうこと、治療後にブラッシングなどお口のメンテナンスを継続していただく必要があることなどデメリットもあります。
ブリッジの特徴
ほぼほぼインプラントと同程度の安定性が期待できます。
抜けてしまった歯の両隣の歯がしっかりしていればおすすめの治療です。ただ抜けてしまった歯の本数が増えてしまうと難しい治療法となります。実際には2本程度の欠損までが目安になるかもしれません。
入れ歯(総入れ歯、部分入れ歯)の特徴
入れ歯は、ほぼすべてのお口の状態でも治療ができるため、インプラントやブリッジが適用外になってしまった最後の砦の治療法といえます。
その上で、いくつか気をつけていただきたい点があります。
保険の入れ歯は個人差
まず入れ歯は保険治療が可能ですが、保険の入れ歯は素材、治療方法、回数まですべてこまかくルールが決められているため、使い勝手がいい入れ歯ができるかどうかは、患者さんのお口の状態に大きく左右されます。いわば個人差が大きい治療法です。
自費の入れ歯は歯科医師の技術力
一方で自費治療の入れ歯は万能かというと決してそうではなく、歯科医師の技術力によって結果が大きく変わってしまう治療法です。
あすなろ歯科ではもちろん保険だからといって手を抜くことは決してありません。ただ先ほどもお伝えした通りルールを守らないといけないので治療の限界があります。
ただ自費の入れ歯については、極端な話ですが、歯科医師があきらめない限りどれだけでも治療することができます。
あすなろ歯科の自費の入れ歯治療は限界がありません。どんなに難症例でも何度でも挑戦し患者さんが満足されるまで続きます。
どの治療法がいいか悩まれている方、インプラントを検討していたけど本数が多くてさすがに費用が高すぎると悩まれている方など、ぜひあすなろ歯科にご相談ください。





