入れ歯が食べづらい、外れやすい理由
突然ですが、唇と歯茎の間に食べ物が落ちると気持ち悪いですよね。人間の体はよくできていて、もし唇と歯茎の間に食べ物が落ちてしまったときには、無意識のうちに、ほっぺの筋肉、唇、舌の3つを上手に連携させて、噛める歯の位置まで食べ物をスムーズに運んでくれます。これが「違和感なく食べられる」状態です。
よく「入れ歯になって食べづらい」「入れ歯が外れやすい」といったお悩みをお聞きしますが、それは先ほどの逆の状態、つまりほっぺの筋肉、唇、舌がスムーズに動けていないということです。もっと分かりやすく言うと、自分の歯だったら無意識にできることが、入れ歯になると一気に難しくなるのは、入れ歯がほっぺの筋肉、唇、舌の動きを邪魔しているからなんです。
臓器や筋肉の動きを邪魔しない入れ歯ができるかどうかは、診断や型取りの時点で決まっている
入れ歯の職人として、重要視しているポイントはまさにここで、理想の入れ歯は「患者さんがもともと持っている臓器や筋肉の動きを邪魔しないことを目指した、筋肉と調和した入れ歯」です。もちろん他にも強度の問題など検討すべき点はたくさんありますが、まずは患者さんの動きを邪魔しない入れ歯をつくることが重要になります。
具体的にはお口の中を診せていただいて、口の開き方、(舌の)筋の立ち方、動きのクセなどを総合的に判断して、型(印象)を取る位置を決定します。そして入れ歯の土台となる床(しょう)の大きさや形、厚さなどをギリギリまで調整して、強度をもちつつ、ほっぺの筋肉、唇、舌を邪魔しない理想の入れ歯の模型をつくります。
そのため極論を言えば、型取りの時点でほぼ入れ歯の質は決まりますし、もっと言えば、どんな型を取るか(つくるか)を決定する診断の時点で入れ歯の出来はほぼ決まっています。
もちろんある程度の傾向というものはありますが、患者さんが100人いらっしゃれば100通りの理想の入れ歯があります。理想の入れ歯をつくるための型取り、そしてその型取りを決めるための診断力は、どうしても治療の経験数に影響されます。
あすなろ歯科では県外からも入れ歯のお悩みをお持ちの患者さんが来院されています。すでに入れ歯をお持ちの方は保険制度を利用した簡単な調整も可能ですのでお気軽にお問い合わせください。





